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家族の健康レシピ

12月の家族の健康レシピ 【唐辛子】
芯から温め、冬の不調からガード

辛み成分のカプサイシンが、血流や代謝をアップ。

冬の養生はからだを温めることが基本とされています。からだを温める食材といえば、唐辛子が代表格。生のものも乾燥させたものもありますが、どちらにおいても主な成分はカプサイシンという辛み成分です。カプサイシンには血流や代謝をよくしてからだを温めたり、お腹に刺激を与えて食欲や消化を促したりする作用があるとされています。ただし、一気にたくさん食べると汗をかきすぎて、かえってからだが冷えてしまうことに。じんわりと温まる程度の量を心がけましょう。
一方、夏に出まわる万願寺とうがらしは、カプサイシンをほとんど含まない甘みのある品種。緑黄色野菜に分類され、β-カロテンが豊富です。

温めるチカラが強い「大熱(だいねつ)」の食材です。

薬膳の世界では、私たちのからだは冬の不調のもととなる「寒邪(かんじゃ)」に注意するのが重要と考えられています。ここでも重宝されるのが唐辛子です。唐辛子は薬膳の中でもっともからだを温める「大熱」に分類され、とくにお腹を温める「温中(おんちゅう)」や、温めて寒邪を取り除く「散寒(さんかん)」などの作用があるとされています。芯から温めるので冷えが気になる人にはうれしいですが、辛いものはからだに必要な水分を消耗しがち。ふだんからほてりやのぼせが気になるという方は、控えめに調節してください。

【唐辛子の薬膳としての主な効能】
温中(おんちゅう)…「脾(ひ)」や「胃」を温め、働きを高める
散寒(さんかん)…「寒邪(かんじゃ)」を取り除く
降気(こうき)…「気」の滞りを改善する
消食(しょうしょく)…消化を促す
開胃(かいい)…食欲を促す
化湿(かしつ)…余分な水分の排出を促す

【唐辛子の主な栄養素】
カプサイシン(辛み成分)…代謝に働く、脂肪燃焼を促す
ビタミンE…血流を整える
ビタミンB6…代謝に関わる
ビタミンA(β―カロテン)…抗酸化に働く、皮膚や粘膜を健やかに保つ
食物繊維…腸内環境を整える ※果皮の部分

ホットココアに浮かべれば、芯からぽかぽかに。

カプサイシンは水や油に溶け出る性質があります。そのため、唐辛子そのものを食べなくても、輪切りにしたものをスープや鍋のたれに浮かべてもOK。あらかじめオリーブオイルなどに漬けておけば、炒め物などに便利です。もっと手軽に取り入れたいという方は、一味唐辛子や七味唐辛子、キムチなども活用してみてください。そして、唐辛子はココアとの相性もぴったり。寒い夜のホットココアに浮かべれば、からだがじんわりと温まります。

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  • 栄養情報の監修 清水加奈子さん
    フードコーディネーター・管理栄養士・国際中医薬膳師。調理、スタイリングからカロリー計算されたレシピの作成、アイデアレシピの提案、栄養関連の監修などを行う。
 

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