将来のお金ときちんと向き合ってみる?

私ひとりで娘を守らなくちゃいけなくなったら……

こんにちは、負けないカラダ調査隊(※)の環子(たまこ)です。今日、ドラマを見ていて号泣しちゃいました。小学生の娘を残し、お父さんが若くして病気で亡くなってしまうドラマ。主人公のママと私は同世代だし、家族構成もうちと一緒で、おもいっきり感情移入してしまいました。

ドラマのラストでは、力強く生きていこうと誓うママと娘のシーンで終わったけれど、もし、現実にこんなことが私に降りかかったら、あんなに強くなれるのかしら……とっても不安。そんなこと考えたくはないけれど、万が一パパの身になにかあったら、私が娘を守っていかなくちゃならないんですよね。目をそむけていないで、もしものときのお金のこと、調べてみることにしました。

パパに万一のことがあった場合の公的保障は?

これまであまり気にしていなかったけれど、サラリーマンのパパの場合、毎月のお給料から厚生年金保険料や健康保険料が天引きされていますよね。前に調べた「傷病手当金」のように、パパの身に万一のことがあった場合、こうした社会保険の仕組みから、残された私や娘の生活を保障する制度がいくつかあるみたい。

インターネットで調べてみたら、パパが会社員の場合、「遺族基礎年金」、「遺族厚生年金」、「中高齢寡婦加算」などがあるみたいだけれど……それぞれどんな違いがあるんでしょうか?

3種類ある、遺族のための保障制度

公的保障のことをもっと詳しく、そして正確に知りたいと、向かったのは「家計の見直し相談センター」。ファイナンシャルプランナーとして活躍する八ツ井慶子さんに「もしもの時のお金のこと」、伺ってきました!

「会社員の旦那さま、つまり、厚生年金に加入していて、保険料を納めているご本人が亡くなった場合、環子さんが調べられたように、いくつかの保障制度があります。まずその種類と、どんな場合に支給されるのか、簡単にご説明しますね」

1.遺族基礎年金
ご主人が自営業、会社員のいずれの場合でも適用される年金です。亡くなった方の扶養家族であった、妻と子どもに支給されるお金です。子どもが18歳になる3月末まで支給されます。つまり、高校卒業前の子どもがいるご家庭に支給される制度ですね。

2.遺族厚生年金
会社員として厚生年金に加入し、保険料を納めているご本人が亡くなった場合に支給される年金です。生前のお給料に応じて計算された額が、原則、妻が亡くなるまで支給されます。ただし、ご主人の死亡時に、妻が30歳未満で、子どもがいない場合は5年間のみの支給になります。この保障は、1の遺族基礎年金とあわせて受給することができます。

3.中高齢寡婦加算
1の遺族基礎年金の支給条件を満たさない妻に、2の遺族厚生年金に加算されて支給されるお金です。ご主人の死亡時に、妻が40歳以上、または子どもが18歳になった年度末に妻が40歳以上であることが条件とされます。妻が65歳になるまで支給されます。

それぞれの支給額などは、上の図を参考にしてみてくださいね。

なるほど。私の国民年金がもらえるまでの間は、遺族厚生年金などがもらえるのね。万一これらに相当する事態になった場合、年金事務所などに問い合わせると、詳しく教えてくれるそうですよ。

パパには元気でがんばってもらおう!

ふと、ここまできて疑問がでてきました。パパが元気で一緒に老後を迎えられたときと、遺族年金をもらったときでは、どれくらい金額の差があるのかしら……早速八ツ井さんに聞いてみました。

「遺族年金は、万一のときの私たちの生活を守ってくれるありがたい制度です。とはいえ、パパは元気でいることが一番。がんばって働いてもらいましょう」と八ツ井さん。

ちなみに、我が家の場合で試算してくれました。

■夫:40歳、サラリーマン、年収500万円
■妻:38歳、パート勤務、国民年金に加入、パート年収100万円
■娘:10歳、小学生

パパが50歳で亡くなった場合、70歳までに受け取れる年金の総額は……

夫婦そろって70歳まで元気に過ごしていた場合、70歳までに受け取れる年金の総額は…

試算の結果……

やっぱり、いつまでも元気でいてくれたほうが、経済的にもゆとりがあることがよくわかったわ。遅くまで働いているパパには毎日の感謝を忘れちゃダメよね!

<監修>
ファイナンシャルプランナー CFPR認定者 八ツ井 慶子さん
大学卒業後、信用金庫勤務を経て、2001年より「家計の見直し相談センター」にて、FP(ファイナンシャルプランナー)として活動を始める。個人の家計相談を中心に、講演、執筆活動を行う。

(2013年7月3日掲載、“カラダ日和”より)

  • 負けないカラダ調査隊って??
    パルシステム健康Web“カラダ日和”で活躍した“美にこだわる”麗子(れいこ)・“病気が心配な”康子(やすこ)・“日々の生活が大事な”環子(たまこ)の3人組のことです。カラダ日和では、3人それぞれが興味を持ったテーマについて調査し、調査結果をご報告してきました。
    『パシスルテムの健康・家計おうえんナビ』では、「負けないカラダ調査隊」の調査結果から、人気があった記事を厳選して公開していきます。お楽しみに!
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