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代表者あいさつ
ごあいさつ

当会は、2008年の改定生協法の施行により、パルシステム生活協同組合連合会からの元受共済事業の事業譲渡を受け、パルシステムグループの10生協とパルシステム生活協同組合連合会を会員として2009年12月に発足し、現在に至っております。
当会は設立から12年目を迎え、保険代理業も開始から9年目に入りました。2018年度に策定した当会の『パルシステムの保障商品の考え方』に加え、2019年度には『保険代理業における組合員本位の業務方針』も策定し、パルシステムで保障を「選ぶ」ことの意義を感じていただけるよう、CO・OP共済でサポートしきれなかった幅広いリスクに対して、組合員の要望に合わせて総合的に保障(補償)のご提案を進めて参りました。
さて、2020年2月以降、猛威を振るう新型コロナウイルス感染症は、世界的に深刻な影響を及ぼしています。その動きは、社会や経済、暮らしのあり方が、新たな段階へと大きく変化することを示唆しています。このような変化の中でも目指すべき将来像は、私たちグループが掲げる理念「心豊かなくらしと共生の社会を創ります」にほかなりません。また感染症のみならず、毎年のように大きな自然災害も発生し、被災された方々とも寄り添いながら歩んで参りたいと思っております。
2020年6月には、この理念に基づき『「たべる」「つくる」「ささえあう」ともにいきる地域づくり』をテーマとするパルシステムグループビジョン2030が総会で確認され、当会としては「ささえあう」の領域である、パルシステムグループ全体の「福祉・たすけあい」の分野について、これまで以上に主体的かつ積極的に取り組む所存でございます。
そうした一連の取り組みを行うことにあたり、財務基盤をより一層強固なものにし、CO・OP共済《たすけあい》の元受団体としての責任をもち、保障を専業とする生活協同組合としての特徴を大いに発揮すべく経営を進めて参ります。
共済事業では、2020年度末のCO・OP共済《たすけあい》の保有件数は37.2万件、共済掛金等収入は34.2億円、保険代理業では、2020年度末の保有件数は11.6万件、保険手数料収入は4.7億円に達しました。
また、2020年度も引き続き、会員生協の組合員が地域で行うライフプランニング活動や子育て支援活動、福祉活動、健康維持活動に、当会の助成制度である「たすけあい活動助成金」には、78活動が申請されましたが、多くの企画が中止を余儀なくされる中、会員生協では創意工夫し、52活動、2,655名の組合員・地域の方々にご参加いただきました。
特に積極的にサポートしている健康維持活動の一環では、パルシステムグループ全体で毎年実施している「がんへの啓発」活動として「早期検診への呼びかけ」はもとより「がん治療の選択肢へのリテラシー向上」「罹患者やその家族・友人をささえる活動」と様々な視点による広がりを見せています。
コロナ禍でさらに浮き彫りとなった地域コミュニティの復権と格差社会の解消、高齢化社会への対応などは、地域に根差す生活協同組合として避けては通れない重要な課題です。SDGs(持続可能な開発目標)の理念である「誰一人取り残さない」社会の実現をめざし、事業と活動を通じて、今後も地域社会に求められる組織となれるよう、社会的使命を果たして参ります。
パルシステム共済生活協同組合連合会
代表理事 理事長