肩と腰は痛くても、動かして治す!?

運動不足は万病の元!

こんにちは、負けないカラダ調査隊(※)の麗子です。みなさんは毎日運動をしていますか?
私は最近、町内会のお仕事を任されたりして、運動する時間がとれなくなってしまい……先日、久しぶりに納戸の整理をしたら、腰痛になってしまいました。これって日頃の運動不足のせいかしら? でも、忙しくて時間がないのも現実なのよね。

そんな“事件”が起きたころ、スポーツクラブに勤める友だちの紹介で、フィットネス・インストラクターの藤田麻里先生にお話を聞く機会がありました。自らも大学生と小学生の3人の子育てを続けながら、身体づくりの大切さをていねいに教えてくださると評判の藤田先生。藤田先生は、母であり主婦である立場から、忙しい毎日のなかで「いま、できること」を見つける大切さを教えてくださいました。

運動は「一人で、生活の流れのなかで」が基本

「女性は、ライフステージのなかで運動が出来にくい時期があるんですよ」と開口一番きりだした先生のお話に、「まさに、私のこと?」と、思わず身を乗り出してしまいました。

「若い頃は仕事をしていても、週末にジムに行くこともできましたよね。でも、結婚して出産すると、それはかなわない。女性が1日のなかで自分のために使える時間は、ほとんどなくなってしまうんです」

そうした生活が続くと、やがて中高年になったときには、運動をする習慣自体もなくなってしまいがちなんだとか。たしかに、子育て中だと毎日があっという間に過ぎていくものね。それに、子どもが巣立ったからといって、さぁ運動しましょうって言われても、何をしたらいいのか、さっぱりわからなくなりそうです。

じゃあ一体、主婦はどうしたらいいの!? ちょっと涙目になりながら、すがるように見つめる私に、先生が温かい笑顔で答えてくださいました。「大丈夫ですよ。身体を動かす時間は、生活のなかで見つけていきましょう」。たとえば、幼稚園の送り迎えは速足にする、エレベーターでなく階段を使うなど、小さなことでも続けることが大切なんだとか。

「それから、友だちと一緒ではなく、一人でやること。これも運動を続けるポイントです」と、藤田先生。たしかに、友だちとは生活リズムが違うものね。運動は「一人で、生活の流れのなかで」だったら、明日からでもできそう!

肩コリ・腰痛は動かして治す

運動は「一人で、生活の流れのなかで」ということはわかりました。でも私、最近腰痛気味なんですが……。

「運動をすることで気持ちがよくなるのなら、無理のない範囲で動かしたほうがいいでしょう。痛いから動かさないのでは、筋肉は衰えていくばかりなんですよ。でも、運動の途中でさらに痛みが強くなったり、生活に不便を感じるほどの痛みがある場合は、病院で診てもらったほうがいいでしょう」

なるほど、筋肉は大事にしすぎないことが大切なんですね。私の痛みの程度なら、少し身体を動かしたほうがよさそうだということがわかりました。そして、さらにこんなことも教えてくださいました。

「じつは人間の活動は、すべて肩や腰に負担をかけているんです。特に女性は料理で鍋を持ちますし、スーパーに行けば重い荷物を持って帰りますよね。また、子育て中なら、子どもを抱っこもするでしょう。こうしたムリの積み重ねで、中高年の約半数は、肩コリや腰痛持ちになってしまうんです」

そうなんですね。腰痛も私ひとりの悩みではないとわかって、少しほっとしました。「さらに、更年期を迎えた女性は女性ホルモンの分泌 が低下して血行が悪くなり、肩コリのほかにも頭痛や手足のしびれ、内臓の働きも弱まるといった症状が出やすくなります。また、筋力の低下から姿勢が悪くなり、さらに血行が悪くなるという負のスパイラルに陥りやすくなっているんですよ」。

これは俄然、私の腰痛も早く治さなきゃ。でも、どんな運動がいいのかしら?

まずは自宅でできる簡単な体操から

「とにかく自分に合ったもの、これなら出来ると思えるものを見つけてください」と藤田先生。でも、しばらく運動をしていない場合は競技性のあるスポーツは避けたほうが無難なんだとか。

「勝負にこだわるあまりに、がんばりすぎてしまうことがあるからです。また、最近人気のDVDのフィットネスには、運動量が多すぎるものもあるので注意してくださいね」

そういえば、DVDの運動で足を痛めてしばらく歩けなくなった友だちがいたっけ。では、腰が痛い私にもオススメの運動はあるのかしら?
「そうですね。まず、自宅で出来るこんな体操はどうでしょう」と、藤田先生自ら、“肩と腰に効く体操”(クリック!)を教えてくださいました!

さらに、「昔はフィットネスといえばエアロビクスだけでしたが、最近はピラティスやヨガ、太極拳に骨盤体操など、ゆっくりと自分のペースで体をほぐすことができるプログラムもたくさんあります。どれがいいのか悩んだときは、書店でフィットネス関連の本やDVDをあれこれ眺めつつ、自分に合ったプログラムを探してみるのもいいでしょう」とアドバイスをくださいました。

いくら流行っていても、運動量の激しいものでは長続きもしないし、ケガもしそう。先生のおっしゃる「自分に合った」ものを探すことが大事なんですね。個人的には、最近、何かと耳にするインナーマッスルに興味津々。だけど、インナーマッスルっていったい何なんでしょう? 次回は、藤田先生にインナーマッスルについて聞いてこようと思います。

<監修>
フィットネス・インストラクター 藤田 麻里先生
女性の生涯にわたる健康をサポートするための陸上と水中における運動プログラムの指導、作成および普及に携わる。ウム・プラス主宰。運動指導歴26年。

(2014年2月5日掲載、“カラダ日和”より)

  • 負けないカラダ調査隊って??
    パルシステム健康Web“カラダ日和”で活躍した“美にこだわる”麗子(れいこ)・“病気が心配な”康子(やすこ)・“日々の生活が大事な”環子(たまこ)の3人組のことです。カラダ日和では、3人それぞれが興味を持ったテーマについて調査し、調査結果をご報告してきました。
    『パシスルテムの健康・家計おうえんナビ』では、「負けないカラダ調査隊」の調査結果から、人気があった記事を厳選して公開していきます。お楽しみに!
  • パルシステム健康Web“カラダ日和”は2016年3月31日をもちましてサービスを終了させていただきました。サービス終了に関するご案内はこちら

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