不測の事態に慌てない家計術

突然の入院! さらに家計は火の車に…

こんにちは、負けないカラダ調査隊(※)の環子(たまこ)です。じつはわたし、急に激しい腹痛をおこして入院してしまいました。虫垂炎とのことだったので、緊急手術。入院中は、実家の母が上京して家のことや子どものこと、入院中のわたしの世話など、こまごまとした用事を片付けてくれたので助かりました。

病院に払った医療費は結構あったけれど、加入していた医療保険の給付金がおりたので大助かり。あと、医療費以外の出費も予想以上にかかってビックリしました。パジャマやタオル、スリッパ、基礎化粧品など、入院時に必要なものを揃えるのも、忙しいパパに頼んだためにすべて定価で買ってくるし、母が上京するための交通費などもバカにならないのよね。

さらに、パパの外食も増えて支出増。今回はパパの会社からでた見舞金や、パパのへそくりで何とかやりくりしたけれど……じつは、大変だったのは、その後なの!

想像以上にお金が減っている…

退院した翌月、通帳をながめていて真っ青に。子どもの塾代やピアノ代が引き落とされているのに、肝心のわたしのパート代が入っていないから、残高がぎりぎりの事態に(汗)。退院後も体調が回復するまで少ししかパートを入れていなかったから、次の月もわたしの収入がほとんどないことに気づいて、結局子どものお年玉用にためている通帳から一時お金を補てんするという最悪の状況になってしまったの。

わたしがパートで働いている前提で、塾もピアノも申し込んでしまったからだわ。しみじみ反省。なんとかしなくっちゃいけないって思ったんだけど……いざというときに慌てない家計術ってあるのかしら?

毎月かならず支払う固定費を見直すことから

以前、傷病手当金についてお話を伺った「家計の見直し相談センター」のファイナンシャル・プランナーの八ツ井慶子さんをたずねてみることに。

「どの家庭でも見直すべき支出はあるものです。少しでもいいので、毎月貯えるようにしていきましょう!」。笑顔で語る八ツ井さんのお顔を見ていたら、なんだか勇気づけられてきました。でも、子どもの塾や習い事の月謝も増える一方だし、これ以上の貯金なんて無理!

「教育費は“余分にかかってしまった経費”ではなく、“自らかけている経費”なんですよ」。と八ツ井さん。ん? それってどういう意味なんだろう。

「教育費はみなさん、生活費とは別にプラスアルファで払っているお金だと思っていませんか? 教育費調査をみると、年収と教育費はほぼ比例することがわかります。つまり、年収が高い家庭ほど、教育費を“自らかけている”わけです。教育費は、水道光熱費や電話代、交通費、保険料などと同様に【固定費】と呼ばれる費目です。だから、パート収入の有無にかかわらず、教育費を含めた固定費全体を見直すことが大切なんです。つまり、教育費はかけたり、かけなかったりという性格の支出ではないので、ずっと続けられる節約はないか、見直すことがポイントです。続けられる節約をし、そこから捻出したお金を貯蓄に回す。いざというときのためには、日頃からカツカツの生活をしないということが大事なんです」

なるほど、たとえば固定費全体を見直して2,000円/月を節約できれば、1年で24,000円、10年では24万円にもなるってこと! 俄然やる気が湧いてきたわ。「そして、いざというときの備えとして、普通預金に50万円のゆとりがあればだいぶ安心ですね」。

他にも見落としがちなポイントが……。

 
  • 電気の契約容量(基本アンペア数)は適切か?
  • 固定電話や携帯電話の加入サービスは本当にすべて必要か?
  • 固定電話や携帯電話の料金プランは最適か?(新プランなどが登場していないか)

見落としていたムダな固定費を発見!

さっそく固定費を見直すと、以前に契約した携帯のアプリ代が毎月引き落とされていることが判明! そのほか、調べてみると、NHKの受信料や国民年金などはまとめて前納すると割引になることもわかりました。

固定費をしっかりと見直して、いざというときにも万全な体制を整えておきたいもの。普通預金に50万円のゆとりを目指して、まずはパパのお小遣いの見直しからかな?!

<監修>
ファイナンシャルプランナー CFPR認定者 八ツ井 慶子さん
大学卒業後、信用金庫勤務を経て、2001年より「家計の見直し相談センター」にて、FP(ファイナンシャルプランナー)として活動を始める。個人の家計相談を中心に、講演、執筆活動を行う。

(2013年8月28日掲載、“カラダ日和”より)

  • 負けないカラダ調査隊って??
    パルシステム健康Web“カラダ日和”で活躍した“美にこだわる”麗子(れいこ)・“病気が心配な”康子(やすこ)・“日々の生活が大事な”環子(たまこ)の3人組のことです。カラダ日和では、3人それぞれが興味を持ったテーマについて調査し、調査結果をご報告してきました。
    『パシスルテムの健康・家計おうえんナビ』では、「負けないカラダ調査隊」の調査結果から、人気があった記事を厳選して公開していきます。お楽しみに!
  • パルシステム健康Web“カラダ日和”は2016年3月31日をもちましてサービスを終了させていただきました。サービス終了に関するご案内はこちら

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