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家族の健康レシピ

4月の家族の健康レシピ 【人参】
目の不調を和らげる、
“オレンジ色”の力

人参のオレンジ色は、β-カロテン(ビタミンA)です。

人参といえば、あざやかなオレンジ色が印象的。この色の素となるカロテノイド色素の代表的なもののひとつがβ-カロテンです。β-カロテンはからだの中でビタミンAに変換され、活性酸素を除去して抗酸化力を強くしたり、かすみ目や充血など目の不調を和らげたりするとされています。また、同じく人参に含まれるビタミンB6は造血ビタミンとも呼ばれ、たんぱく質の代謝を促して皮膚や粘膜を健やかに保ち、免疫力向上に役立つとされています。
ちなみに、春にはみずみずしさたっぷりの新人参も出まわります。甘くて柔らかいのが特徴です。

薬膳の世界では、「名目(めいもく)」の食材として春の養生に。

薬膳の世界には「五行」をはじめとし「五臓」「五季」という言葉があります。これは、世界を5つに分け、5つの季節の巡り(五季)とからだの5つの部分(五臓)の働きは、と深く関係しているという考え方です。この「五行」の考え方において、春に関連するとされるのは「肝(かん)」です。「肝」は目とも関わりが深く、春に「肝」の働きが活発になりすぎると、目の不調にあらわれると考えられています。人参には、こうした目の疲れやかすみなどを改善し目の働きをよくする「名目(めいもく)」の作用があるとされています。
ほかにも「健脾(けんぴ)」や「消食(しょうしょく)」など、消化を促しながら胃腸の働きを補う作用も。おなかの調子を整えて、ストレスを感じやすい時季も健やかに過ごしたいですね。

【人参の薬膳としての主な効能】
・名目(めいもく)…目の疲れやかすみなどの不調を和らげる
・健脾(けんぴ)…弱った「脾」の働きを高め、水分代謝や消化を促す
・消食(しょうしょく)…消化を促す
・滋陰(じいん)…からだに必要な「津液(しんえき)」や「血(けつ)」などを補って潤す
・補血(ほけつ)…「血」を補う

【人参の主な成分・栄養素】
・ビタミンA(β-カロテン)…ビタミンでもあり、ポリフェノールのひとつ。抗酸化を促し、皮膚や粘膜を健やかに保つ。目の不調を和らげる
・カリウム…余分なナトリウムや水分の排出を促す
・食物繊維…腸内環境を整える
・ビタミンB6…たんぱく質(アミノ酸)の代謝を促す

油といっしょに、皮ごと楽しむ

今回ご紹介したカロテノイド色素などのポリフェノールは、野菜の皮付近に豊富に含まれます。泥付きの場合を除いて、店頭に並ぶ人参はすでに薄く皮がむかれていることが一般的です。家庭では水洗いしたらそのまま料理に使ってみてください。また、β-カロテンは油に溶ける性質があるので、油といっしょに炒めたり、オイルマリネやマヨネーズあえにしたりするのもおすすめです。新人参の季節には葉付きのものも見かけますが、人参の葉にはビタミンCが含まれています。スープやナムルなどで余すことなく味わってみてください。

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  • 栄養情報の監修 清水加奈子さん
    フードコーディネーター・管理栄養士・国際中医薬膳師。調理、スタイリングからカロリー計算されたレシピの作成、アイデアレシピの提案、栄養関連の監修などを行う。
 

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