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家族の健康レシピ

1月の家族の健康レシピ 【長ねぎ】
巡りを促す、香り&辛みのパワー。

血行や消化を促す作用も。青い部分にはβ-カロテンが豊富です。

長ねぎの香りや辛みは硫化アリルという栄養成分です。にんにくなどにも含まれる成分で、血行・消化を促す作用があるとされています。また、代謝に関わるビタミンB1の働きを助けるとされているため、豚肉や大豆製品などと組み合わせるのもおすすめです。
なお、捨てられてしまうこともある青い部分には、β-カロテンが豊富です。体内で抗酸化ビタミンとして働く栄養素で、油といっしょにとると吸収がよくなります。葉ねぎのようにきざんで炒め物やナムルに加えれば、食感を気にせずに楽しめます。

薬膳では「辛みの作用で不調のもとを取り除く」という考え方も。

薬膳の世界において、長ねぎの代表的な効能は「解表(げひょう)」とされています。これは、からだの表面にとりついた不調のもとを取り除くというもの。これに関連する言葉として「辛温解表(しんおんげひょう)」や「解表散寒(げひょうさんかん)」などがあります。前者は長ねぎの辛みが発汗を促し解表することを意味し、後者は悪寒を感じる程度の風邪など冬の不調を和らげる際の基本的な考え方として知られています。ほかにも、「補陽(ほよう)」という、体の温める力を補い、冬に崩れやすいからだの陰陽バランスを整える作用があるともされています。

【長ねぎの薬膳としての主な効能】
解表(げひょう)…からだの表面にとりついた「邪(=不調のもと)」を取り除く
補陽(ほよう)…陽気を補う
散寒(さんかん)…からだを温め「寒邪」を取り除く
健脾(けんぴ)…「脾(ひ)」(消化機能)の働きをサポート
散結(さんけつ)…からだにたまった余分なものを流す

【長ねぎの主な栄養成分】
硫化アリル(香り・辛み成分)…血流や消化を促す
葉酸…造血作用のあるビタミン
食物繊維…腸内環境を整える
ビタミンC…抗酸化につなげるビタミン

●青い部分の主な栄養素
ビタミンA(β-カロテン)…抗酸化につなげる、皮膚や粘膜を健やかに保つ

同じねぎでも、葉ねぎや九条ねぎは緑黄色野菜に分類されます。

長ねぎにはビタミンCも含まれますが、ビタミンCも冒頭の香り成分も、加熱によって失われがち。効率を考えるなら生食がおすすめです。煮込んでとろりとした食感や甘みを楽しみながら、栄養素が溶け出したスープごといただくのもよいでしょう。
今回は長ねぎについてご紹介しましたが、ねぎにはほかに葉ねぎや九条ねぎもあります。単色野菜の長ねぎに対して、これらのねぎは青い部分が多いため緑黄色野菜に分類され、β-カロテンが豊富。香り成分もしっかり含まれているので、鍋や温かい麺類の薬味に活用してみてください。

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  • 栄養情報の監修 清水加奈子さん
    フードコーディネーター・管理栄養士・国際中医薬膳師。調理、スタイリングからカロリー計算されたレシピの作成、アイデアレシピの提案、栄養関連の監修などを行う。
 

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