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家族の健康レシピ

12月の家族の健康レシピ 【鶏肉】×【美肌】
内側から生き生きと、肌も潤す

モモ、ムネ、手羽など、栄養価は部位によってさまざま。

鶏肉は良質なたんぱく源であり、とくにササミとムネ肉は栄養価が高いとされています。高たんぱく、低脂質であるのに加え、代謝に欠かせないビタミンB群が豊富。また、ムネ肉に多く含まれる「イミダペプチド」には、疲労回復や抗酸化の作用があるとされています。
一方、コラーゲンを多く含むのは手羽先や手羽元です。コラーゲンは皮ふ、骨、筋肉などの構成成分で、肌に潤いや弾力を与え、関節の動きをなめらかにする働きがあります。このほかにもモモ肉には鉄分が多いなど、鶏肉の栄養価は部位によって異なります。からだの状態に合わせて選んでみるのもおすすめです。

からだを温め、精気で満たす食材とされています。

韓国の伝統的な滋養強壮スープの「参鶏湯(さむげたん)」に代表されるように、薬膳の世界で鶏肉は精がつくとされる食材です。具体的には、「温中(おんちゅう)」の作用でからだの中心にある「脾(ひ)」や「胃(い)」を温めて働きを高め消化促進につなげたり、「補気(ほき)」の作用でエネルギーの素となる「気(き)」を補ったりするとされています。
また、鶏肉には「腎(じん)」に精気を補う「益精(えきせい)」や、同じく生命の要となる脊髄や髄液の栄養を補う「填髄(てんずい)」の作用もあるとされています。「腎」は、からだの腎臓の働きを指すだけでなく、生命の根幹や発育老化に関わると考えられています。

【鶏肉の主な栄養素・成分】
たんぱく質…からだの構成成分となる
コラーゲン(たんぱく質の一種)…真皮、じん帯、骨などを構成する、肌に潤いや弾力を与える、関節の働きをよくする
イミダペプチド(アミノ酸の総称)…脳などの疲労回復、抗酸化作用
トリプトファン(必須アミノ酸)…精神安定、リラックス作用
ビタミンB6…たんぱく質の代謝に関わる
ナイアシン…三大栄養素の代謝に関わる、皮ふを健やかに保つ
パントテン酸…三大栄養素の代謝に関わる
ビタミンK…骨形成に関わる
カリウム…余分なナトリウムを排出して高血圧予防、むくみ改善につなげる
マグネシウム…骨や歯の発育、強化を促す
亜鉛…味覚を正常に保つ

【鶏肉の薬膳における主な効能】
温中(おんちゅう)…「脾(ひ)」や「胃(い)」を温めて働きを高める
補気(ほき)…エネルギーの素である「気(き)」を補う
益精(えきせい)…「腎(じん)」の中に精気を満たし、成長や発育を促す
填髄(てんずい)…骨髄、脊髄などに栄養を補填する
降逆(こうぎゃく)…しゃっくりやげっぷなどの症状を和らげる

ひと手間でしっとりジューシー。付け合わせにはビタミンCも。

栄養価が高いのはササミやムネ肉ですが、ジューシーなモモ肉が好みという方もいるでしょう。鶏肉は牛肉や豚肉に比べて脂質が少なく、脂にはコレステロール値を下げるリノール酸やオレイン酸が多く含まれています。皮の付近にはコラーゲン、ビタミンKも多く含まれていますが、皮はカロリーが高めなので食べる際は適量を心がけましょう。
ササミやムネ肉も、砂糖や塩をしっかりもみ込む、卵や小麦粉でコーティングするなどのひと手間でしっとりジューシーに仕上がります。また、手羽先や手羽元の料理には、コラーゲン生成を助けるビタミンCが豊富なブロッコリー、レモンなどを選んでみてください。

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『鶏手羽元のゴロゴロオーブン焼き』
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  • 栄養情報の監修 清水加奈子さん
    フードコーディネーター・管理栄養士・国際中医薬膳師。調理、スタイリングからカロリー計算されたレシピの作成、アイデアレシピの提案、栄養関連の監修などを行う。
 

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