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子どもの歯列矯正でお財布がピンチ！
みなさん、お元気ですか？ 負けないカラダ調査隊（※）の環子（たまこ）です。娘が学校の歯科健診で“噛み合わせの悪さ”を指摘され、近くの歯医者に行ったところ、歯列矯正をすすめられました。
最近は虫歯のない子どもが増えた一方で、歯並びの悪い子どもが増えているそう。やわらかい食べものが多くなったことであごが十分に発達せず、永久歯がおさまるスペースがなくなってしまい、結果として歯並びや噛み合わせが悪くなるケースが多いとか。
ママ友に話をしたら、歯列矯正は子どもなら50万円を目安に、場合によっては100万円以上かかることもあると聞いてびっくり。歯列矯正は健康保険が使えず、全額自費だっていうし、わが家の家計が大ピンチです！
歯列矯正は医療費控除の対象に
さっそくインターネットで調べてみると、残念ながら日本ではほとんどの歯列矯正は健康保険対象外で、費用は全額自費。費用も高額で、毎月ギリギリの生活のわが家ではかなり手痛い出費になりそう。
でも幸いなことに、歯医者さんから「“医療費控除”という、お金が戻ってくる仕組みを使える」って聞いたの。調べてみると、大人の歯列矯正は医療費控除の対象とはならないのに対して、噛み合わせをよくするなどの理由による子どもの歯列矯正は、医療費控除の対象になることが判明！ 歯科矯正は子どものうちに済ませたほうが期間も短く、費用も安くすむそうだし、早めの治療でしっかり節約しなくちゃね。
ローンを組む場合は、歯医者さんの窓口では領収書が発行されない場合もあるので、クレジット契約の写しが申告の際の添付書類となるそうです。さらに、治療のための通院費も控除の対象になるので、領収書の保管と通院した日と交通費がわかるように記録をとっておくことが大切なんですって。通院費まで対象となるなんて知らなかったわ。
これまで医療費控除について考えたことなかったけれど、しっかり申告すると家計の負担の軽減にもなりそうね。ほかにも医療費控除できるものがありそうだし、これはぜひ、専門家に話を聞いてこなくちゃ！
医療費控除になるものとならないものを確認しよう
医療費控除について教えてもらうため、「家計の見直し相談センター」のファイナンシャルプランナーの八ツ井慶子さんをたずねました。
「じつは、医療費控除で医療費が全額返還されると勘違いしている人も多いんですよ」と八ツ井さん。医療費控除とは、その年にかかった医療費の負担を少しでも軽くするために、かかった医療費の一部を所得から控除することなんだとか。具体的には年間にかかる医療費が10万円を超えた場合に、確定申告で医療費控除申告をすると、かかった医療費から10万円（所得が200万円以下の場合、所得の5％）を差し引いた残りが所得から差し引かれ、その額に対する税金が戻ってくる仕組みなのだそうです。
でも、具体的には何が医療費控除の対象となるの？
「医療費控除は病院代以外でも、通院のための交通費やドラッグストアで買ったカゼ薬代、場合によっては寝たきりの人のオムツ代も対象になります。医師の指示があればクアハウス （療養を目的とした施設）の利用なども医療費控除の対象になる場合があるんですよ」
市販のカゼ薬でも医療費控除の対象になるなんて知りませんでした。でも、通常は年間10万円も医療費がかかることってあまりないわよね。
「医療費控除は1月1日から12月31日まで、生計をともにする家族全員の医療費を合わせた額なんです。ですから、単身赴任のお父さんや仕送りをしている両親などの医療費も含めてなんですよ。みなさん医療費控除できる場合でも、申請されていないケースも多いので、たとえ少額でも領収書はかならず保管して、通院した日と交通費のメモは忘れずにしてくださいね」
5年さかのぼって請求できることも判明！
今回のお話のなかで、じつは医療費控除が5年前にさかのぼって請求できることもわかりました。たしか去年は私の虫歯治療代がかなりかさんだので、これはぜひとも医療費控除を申告しなくては！
最近ではコンピュータの案内画面にしたがって入力するだけで、確定申告書も作成できるなど、手続きもわかりやすくなっているんだとか。まずは、去年の領収書を探すところから始めなくちゃね。
（2013年11月20日掲載、“カラダ日和”より ）
- ※負けないカラダ調査隊って??
パルシステム健康Web“カラダ日和”で活躍した“美にこだわる”麗子（れいこ）・“病気が心配な”康子（やすこ）・“日々の生活が大事な”環子（たまこ）の3人組のことです。カラダ日和では、3人それぞれが興味を持ったテーマについて調査し、調査結果をご報告してきました。
『パシスルテムの健康・家計おうえんナビ』では、「負けないカラダ調査隊」の調査結果から、人気があった記事を厳選して公開していきます。お楽しみに！ - ※パルシステム健康Web“カラダ日和”は2016年3月31日をもちましてサービスを終了させていただきました。サービス終了に関するご案内はこちら
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