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家族の健康レシピ

12月の家族の健康レシピ 【里芋】
ぬめりの力で、胃腸をいたわる。

いも類のなかでは、比較的ヘルシー。

秋冬を代表する食材といえば、いも類です。ほくほくで甘みがあって、寒い日に食べると気持ちまで和みますよね。世界には主食にする地域もあるほど栄養面に優れたいもですが、「カロリーや糖質が気になる」という方もいるかもしれません。そこでおすすめしたいのが里芋です。いも類のなかではカロリーが低めで、低糖質。また特有のぬめりの素はガラクタンという食物繊維の一種で、胃腸の調子を整えたり、お通じの改善を促したりする働きがあるとされています。ほかにも、余分なナトリウムや水分の排出を促すカリウムも豊富。寒くなるとむくみが気になる、という人にもおすすめの食材です。

薬膳では、「脾胃(ひい)」と深く関連しています。

いまお話しした里芋の成分と働きは、薬膳においても同じように考えられていて、深く関連するからだの部分は「脾胃(ひい)」とされています。「脾胃」とは胃腸などの消化器全般のこと。その効能として里芋は、おなかなどにたまった老廃物や不調の原因となる邪気などを取り除く「解毒(げどく)」の作用、胃腸の働きを整える「和胃(わい)」「調中(ちょうちゅう)」の作用があるとされています。また、カリウムのように余分なナトリウムや水分の排出を促してむくみなどを改善する「消腫(しょうしゅ)」の作用があるとも。これらの効能はぬめりにも含まれると考えられているので、調理の際はぬめりをとり過ぎないようにしましょう。

【里芋の薬膳としての主な効能】
解毒(げどく)…体内にたまった老廃物や体内に入った邪気(不調の原因)などを取り除く
和胃(わい)・腸中(ちょうちゅう)…胃腸の調子を整える
消腫(しょうしゅ)…むくみなどの水腫や腫物などの解消を促す

【里芋の主な栄養素】
食物繊維(ガラクタンなど)…腸内環境を整える、便通の改善を促す
カリウム…余分なナトリウムを排出して血圧を整える、余分な水を排出してむくみを改善する

水けをしっかりふきとれば、皮もむきやすくなります。

里芋はぬるぬるとして、皮がむきづらいという声がよく聞かれます。水にあたるとさらにぬめりが増してしまうため、流水にあてながらむくのは避けたほうがよいでしょう。皮に付いた泥を洗い流したら、乾かすか、キッチンペーパーなどで水分をしっかりふきとれば、むきやすくなります。冷凍の里芋やレンジ調理も便利ですね。今回お話ししたガラクタンはゆでると溶け出てしまうので、下ゆではなるべく短時間で。豚汁やシチューに入れると、溶け出した栄養も余すことなく食べられるのでおすすめです。

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  • 栄養情報の監修 清水加奈子さん
    フードコーディネーター・管理栄養士・国際中医薬膳師。調理、スタイリングからカロリー計算されたレシピの作成、アイデアレシピの提案、栄養関連の監修などを行う。
 

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