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家族の健康レシピ

7月の家族の健康レシピ 【梅】
夏バテを「酸味」で乗りきる。

疲労回復に役立つ、「有機酸」を含みます。

汗ばむ時季、酸味のある食べ物でさっぱりしたくなりますよね。レモンなどと並び、酸味のある食材といえば、梅でしょう。まだ若く、すがすがしい香りの青梅と、芳純な香りを放つ完熟梅。どちらにも含まれているのが「有機酸」です。代表的なのはクエン酸やリンゴ酸などで、カルシウム、鉄といったミネラルの吸収を助けるとされています。また、クエン酸はエネルギー効率をよくすることで、疲労回復にも役立ちます。
この時季、梅干しや梅シロップは強い味方に。日ごろから取り入れて、夏バテ予防につなげましょう。梅シロップは食物繊維の残る実も味わってください。

薬膳では、「酸味が水を生む」と考えられています。

すっぱいものは、見ているだけでだ液が出ます。これを裏付けるように、薬膳の世界では梅のような酸味のある食材には、「生津(せいしん)」というからだに必要な水を生み出す効能があるとされています。梅にはほかにも、汗のかき過ぎや下痢など、からだから水分が出すぎてしまうのを抑える「収斂(しゅうれん)」という効能もあると考えられています。
また、湿気が多い時季はからだに余分な「湿」がたまりやすく、咳やたんなどの不調につながりがち。梅にはこれらをやわらげる、「止咳(しがい)」や「化痰(かたん)」の効能もあるとされています。

【梅の薬膳としての主な効能】
生津(せいしん)…からだに必要な水を生み出す
収斂(しゅうれん)…水がからだからもれ出るのを防ぐ
止咳(しがい)…咳をやわらげる
化痰(かたん・けたん)…水の巡りを整え、咳や痰などの改善につなげる
渋腸(じゅうちょう)…お腹の調子を整え、慢性の下痢などの症状をやわらげる

【梅の主な栄養素・成分】
カリウム…余分なナトリウムの排出を促す、余分な水の排出を促す
鉄…赤血球の成分となる
食物繊維…お腹の調子を整える
ビタミンE…血流を促す
有機酸(クエン酸、リンゴ酸など)…エネルギー効率をよくし助ける。ミネラルの吸収を上げる。

●加熱によって生まれる成分
ムメフラール…血流を促す

「加熱」すれば、パワーアップ!

梅は加熱によってムメフラールという成分を生み出します。これは、血流を促す作用がある成分です。冷房でからだの冷えが気になるという方は、焼き梅や梅干しトーストなどがおすすめ。さっぱりとして、食欲促進にもつながります。梅ジャムや練り梅といった加工品を取り入れてみるのもいいでしょう。なお、焼き梅はお茶に入れても楽しめますが、寝る前に飲むと翌朝むくみやすくなってしまうので注意してくださいね。

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  • 栄養情報の監修 清水加奈子さん
    フードコーディネーター・管理栄養士・国際中医薬膳師。調理、スタイリングからカロリー計算されたレシピの作成、アイデアレシピの提案、栄養関連の監修などを行う。
 

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