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家族の健康レシピ

4月の家族の健康レシピ 【キャベツ】
乱れがちな胃腸の味方

胃の粘膜を守る、ビタミンUを含みます。

春のぽかぽか陽気に誘われて、やわらかく、一段とみずみずしさを増すキャベツ。新生活のストレスなどで、胃腸の調子を崩しがちな時季におすすめしたい野菜です。キャベツの代表的な栄養成分は、別名「キャベジン」と呼ばれるビタミンU。胃酸の分泌を抑え、胃の粘膜の修復を助けるなど、胃の調子を整える働きがあるとされています。胃腸の状態は自律神経などと密接に関連するので、健やかに保ちたいものです。また芯のまわりを中心に、免疫力をサポートするとされるビタミンCも含まれます。ビタミンCもUも、水や熱に弱いので、できるかぎり生で食べるのがよいでしょう。

薬膳では、不調の原因となる「胃熱(いねつ)」を取り除くとも。

薬膳の世界では、食材ごとにからだと深く関わる部分があるとされています。キャベツの場合は「胃」です。「健胃(けんい)」や「補五臓(ほごぞう)」という作用をもち、胃を丈夫な状態に保ったり、胃を中心にその周辺の働きを補ったりするといわれています。また、胃の働きにストレスが大きく関わるという考えは、薬膳の世界でも同じです。ストレスが重なると胃が熱を生み、キリキリとした痛みや胸やけといった不調の原因に。キャベツには余分な熱をさます「清熱(せいねつ)」の作用もあり、このような症状をやわらげる効能も期待されます。

【キャベツの薬膳としての主な効能】
健胃(けんい)…胃の機能(運動、分泌、消化)を促進する
補五臓(ほごぞう)…五臓(肝・心・脾・肺・腎)の働きが不足した場合に補い、円滑な活動を促す
清熱(せいねつ)…余分な熱をさます

【キャベツの主な栄養素】※根と葉を含む
ビタミンU…消化を促進する、胃の粘膜を保護し修復を促す
ビタミンC…抗酸化作用により免疫力の活性化をサポート
食物繊維…腸内環境を整える

グルタミン酸などのうまみ成分も。

あっさりと淡泊な味のイメージがあるキャベツですが、じつはアミノ酸の一種、グルタミン酸などのうまみ成分も含んでいます。ちぎったキャベツを少量の塩とごま油であえるだけで、あと引く味わいの一品に。パリッと仕上げたいときは、事前に氷水にさらすとよいでしょう。1分程度なら、栄養素の流出も最小限に抑えられます。煮込んで濃厚な甘みを楽しみたいというときは、なるべく大きいまま焦げ目が付く程度に焼いてから煮込むのがよいでしょう。うまみや香りが閉じ込められるので、おいしさがアップします。溶け出てしまう栄養素もあるので、スープごと味わってみてください。

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  • 栄養情報の監修 清水加奈子さん
    フードコーディネーター・管理栄養士・国際中医薬膳師。調理、スタイリングからカロリー計算されたレシピの作成、アイデアレシピの提案、栄養関連の監修などを行う。
 

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