パルシステムの健康・おうえんナビ

1月のびぃあらいぶぷらす

知っておきたい
“お金のトレンド”
1月
最近よく聞くけど、何が違うの?
「iDeCo」「つみたてNISA」「NISA」

今月のポイント!

  • まずは3つの違いをしっかり把握しよう
  • それぞれの特徴と自分のニーズを突き合わせて、自分に合う制度選びを
  • 子育て家庭には「貯蓄を増やす」以外の利点も

3つの資産運用制度、「iDeCo(イデコ)」「つみたてNISA(ニーサ)」「NISA」の違い

iDeCo、つみたてNISA、NISAは、税の優遇を受けられる資産運用制度です。3つに共通しているのは、運用で得た利益に対する税金(通常20.315%)が非課税になることです。では、他にどのような特徴があるのでしょうか。

●個人型確定拠出年金(iDeCo)
老後資金を準備するための個人年金制度で、月5,000円から積立できます。ただし、「自営業」「サラリーマン」などの属性によって月の積立額の上限が変わります。
積立ができるのは60歳まで、運用は70歳まで可能。全額が所得控除になります(その年の所得税・住民税が軽減されます)。
60歳までは換金できません。

●つみたてNISA
金融庁が認める投資信託の中から選んで運用する資産運用制度です。年間積立額は40万円までで、非課税になる期間は20年。最大800万円まで非課税です。
いつでも換金できるのが特徴です。

●NISA
つみたてNISAよりも投資商品(個別株など)の選択肢が多い資産運用制度です。非課税期間は5年。年間120万円まで非課税です。投資した商品によって売却のタイミングをみる必要はありますが、基本的にはいつでも換金できます。

3つの制度、どれを選ぶのが正解?

それぞれの特徴を知ったうえで、自分のニーズに合わせてどの制度を利用するか検討しましょう。
iDeCoは所得税・住民税も減額でき、3つの中では最も税の軽減効果が高い制度なので、課税される所得が多い方の利用に向いていますが、扶養内など所得のない方はそもそも課税されていないため、iDeCoの所得控除によるメリットは活かすことができません。また、60歳まで換金できないため、教育資金や住宅資金の準備ができていない方も注意が必要です。
これから投資を始める方は、つみたてNISAで低コスト・長期安定運用に適した投資信託で運用していくと安心できるかもしれません。
NISAは「まとまった資金で運用したい」「幅広い商品で運用したい」という場合に向いており、現在は、つみたてNISAとNISAは併用できませんが、2024年からの新制度では同時に利用できるようになります。

子育て世帯はさらに上手に使い分ける!

これら3つの他に、2023年に廃止が決まっている「ジュニアNISA」という制度があります。未成年者が利用できる制度で、年間80万円の非課税枠があります。いまから始めれば廃止までの2年で160万円分の非課税枠が利用可能です。お子さんのいる家庭は、非課税枠を最大限活用するために検討されるのもよいでしょう。2024年以降はいつでも換金できます。
iDeCoの積立金は所得控除されるため、各種制度等を利用する際の申請所得額を下げることができます。たとえば、iDeCoを利用することで、教育支援制度の申し込み時に申請する所得額をその制度の所得制限内におさめることも可能です。また、日本学生支援機構の給付奨学金のように世帯の資産額が問われる場合も、iDeCoの残高は資産に含まれないので申請する資産額を抑えられます。
さまざまなことをトータルで考え、3つの制度を上手に活用して貯蓄を増やすことができるとよいですね。

■参考


【筆者略歴】
筆者/井上 美鈴さん

ライフシンフォニア代表 AFP(日本FP協会認定)
3年間の専業主婦を経て離婚。主婦時代にさまざまなお金の問題に直面し、お金の重要さと知識の必要さを実感したことで、ファイナンシャル・プランナー(FP)の資格を取得。
現在はFPとして個別相談の対応や講演、セミナーなどを実施するとともに、自身の経験をもとにシングルマザーの支援も行っている。

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