2021年度がんに関する啓発アクション

アクション① パルシステムグループ全体企画

「もし、私ががんになったら…」
~がんに関する適切な情報(治療の選択等)を届け、
もしもの時も前向きになるきっかけをつくりたい~

11月13日(土)、がん経験者と医師によるトークセッション「もし、私ががんになったら…」のライブ配信を行いました。今年は新型コロナの感染予防も踏まえ、初めてオンライン配信のみという形での開催となりました。

「がんノート」のパルシステムバージョンを配信

「がんノート」はNPO法人がんノートが“「あなた」か「わたし」のがんの話をしよう”をテーマに、がん経験者とのトークを“笑い”とともに発信しているYouTubeチャンネル。
今回のパルシステムグループ全体企画は、この「がんノート」を主宰する岸田徹さんに進行役をお願いし、子育て中のがん経験者2人と国立がん研究センターの若尾文彦医師をゲストに迎え、4人でがんについてオンライン上で語り合っていただき、その様子をYouTubeでライブ配信しました。

がんにかかわる医師やがん経験者の「生の声」

当日は若尾医師による「がんに関する基礎知識」の説明からスタート。続いて、がん経験者のお二人ががんに罹患し治療や日々の暮らしで悩んだときにどのように情報を得たか、治療法を選ぶときに何を基準に選んだか…といった実体験を、登壇者4人で語り合いました。ときには進行役の岸田さん(自身もがん経験者)のツッコミに笑いが出ることも。がんに罹患するとどう感じるかを、経験者の生の言葉で知ることのできる機会になりました。

配信ならではの「双方向」な取り組みも

今回実施したYouTube配信の大きな特徴は、視聴者が配信画面のチャット欄に質問や感想をリアルタイムで書き込めること。当日は、視聴者が書き込んだ疑問に対して登壇者がその場で回答したり追加の情報を話したりと、配信側と視聴者が同じ時間を共有し、一緒に考えるイベントとなりました。また、配信中にはオンライン上でアンケートも実施。100名を超える方から回答が寄せられ、その集計結果を配信最後に「速報」として発表しました。
配信終了間際には、視聴者から「楽しく真面目で貴重なトークを、本当にありがとうございました」「がんに対する偏見を変えていきたいですね」といった感想もチャット欄に寄せられました。
結果的に、ライブ配信していた時間帯には793名の方にアクセスしていただき、配信後1週間行ったアーカイブ配信の視聴も含めると、全体で1,572名の多くの方々が視聴してくださいました。
―――
これからもパルシステム共済連の福祉・たすけあい委員会は、「がんに関する啓発アクション」としてのイベントを開催していく予定です。開催についてはホームページなどでお知らせしますので、ぜひご参加ください。

 

アクション② エリア開催企画

各地域の組合員向けにそれぞれの会員生協が開催した企画はこちら (がん検診の啓発ちらしやグッズ配布、がん罹患者による学習会、がんの患者会への支援等)

アクション③ 内部学習会

「がんをオープンにできる社会を目指して」

上記、11月13日(土)のパルシステムグループ全体企画の開催を見据えて、10月12日(火)にNPO法人がんノート代表理事の岸田徹さんによる学習会「がんをオープンにできる社会を目指して」をパルシステムの役職員と活動組合員向けにオンラインで開催しました。こちらの企画では岸田さんご自身の経験を話していただきました。

岸田徹さんの自己紹介

岸田さんを取材した映像や出演されたCM等を共有し、ご自身が代表理事を務めるNPO法人がんノートの活動、病院や行政での委員活動、学校での講師活動等を紹介しました。出身地や趣味の話では“笑い”を交えながら岸田さんの人となりを知ることができました。

web投票ツールを使用したQ&Aセッション

web投票ツールを使用し、参加者はスマートフォンで岸田さんへ感想や質問等のコメントやクイズに回答しながら講演者と参加者の反応がわかる双方向型の講演形式だったため、オンラインでも“参加している感”を感じました。
クイズについては、年間のがん罹患者数、がんの5年生存率、働き世代のがん患者の割合、遺伝でがんになる割合、AYA世代※とは何か等、がんの基礎知識の説明を加えながら進行しました。

※AYA(アヤ)世代とは、Adolescent and Young Adult(思春期・若年成人)の頭文字をとったもので、主に、思春期(15歳~)から30歳代までの世代を指す。

岸田徹さんの闘病経験について

社会人として新卒で広告代理店の仕事を始めてから2年目にがんを発症するも希少ながんだったため、会社の健康診断で異常が発見されず、検査に行った病院でもがんと診断されず、複数の病院で診察した結果でのがん宣告について、当時の苦労や不安を語ってくださいました。
医師から5年生存率が五分五分と宣告されながらも、50%の可能性なら何とかなるかもしれないと前向きに生きる可能性を信じ治療に臨んだこと、抗がん剤の後遺症であるご自身の髪の毛を“クルクルになってパーマ代が浮きました!”と明るく表現したのが印象的でした。

岸田徹さんから参加者へのメッセージ

講演の最後に岸田さんから「幸せだから笑うのではなく、笑うから幸せ」という言葉をいただきました。これはがんノートの出演者が遺した言葉であり、岸田さんが“笑い”の大切さを再認識するようになったきっかけとのこと。本日の講演でも参加者に少しでも笑って過ごしていただけたようなら嬉しいとのメッセージを伝え、講演は結びとなりました。

 

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