2022年度がんに関する啓発アクション

アクション① パルシステムグループ全体企画

がんになったときの悩みって? 相談はどうしたらいいの?
~サポートがあることを知っていますか~

2021年11月に開催し、好評を博したオンライントークセッション。2022年度も11月12日(土)に行いました。NPO法人がんノート代表理事の岸田徹さんが主宰するYouTubeチャンネルでライブ配信し、ゲストに2名のがん経験者と、がん相談支援センターの相談員・坂本はと恵さんを迎えました。

がん経験者ならではの赤裸々なトーク

ゲストのひとり(女性)は、46、47、48、50歳の4度にわたってがんが発覚しました。そのうちの一度は肛門近くのがんだったため、切除に伴って現在は人工肛門(ストーマ)で生活。人工肛門に取り付けるパウチの実物を見せてくださいました。
もうひとりのゲスト(男性)は、抗がん剤を投与した翌日での参加でした。がんが発覚したときには、1歳と4歳の子どもを抱えた35歳の働き盛り。障害年金や住宅ローンの団体信用生命保険の適用で、金銭面での困難を乗り切ったことをお話しいただきました。

重い経験談も明るい雰囲気で

おふたりの壮絶な経験も、岸田さんの軽妙な進行で重い雰囲気にならず笑いを交えたトークに。途中、坂本さんの接続が切れてしまうアクシデントがありましたが、岸田さんの機転で笑いに変わりました。和やかな雰囲気のなか、視聴者もチャットでリアルタイムに参加。寄せられた質問にすぐ回答をする、ライブ配信ならではのやりとりもありました。また、チャット欄にはゲストの体調を案じるあたたかいコメントも。

「もしも」が起きたときの心構えに

「日本人のふたりにひとりががんになる」と言われていても、自分の身に起こるとは思わないもの。ゲストのおふたりもまったく同様でした。治療方法の選択や、家族・知人にどうやって切り出すかなど、思いもしないことが次々とふりかかります。おふたりの実体験を聞いたことにより、心構えができた人もいることでしょう。
また、困ったときになんでも相談できる「がん相談支援センター」も紹介。全国で約450カ所に設置されており、心強い支えになってくれることがわかりました。
LIVE配信中に行われたアンケートがその場で集計され、動画の最後に発表。多くのコメントが寄せられ、聞ききれなかった質問に答える場面もあり、双方向の交流が行われました。
今回はライブ配信後、1カ月間アーカイブ配信され、最終的に再生回数1,527回となりました。

 

アクション② エリア開催企画

各地域の組合員向けにそれぞれの会員生協が開催した企画はこちら (がん検診の啓発ちらしやグッズ配布、がん罹患者による学習会、がんの患者会への支援等)

アクション③ 内部学習会

「学校でのがん教育」

10月11日(火)にキャンサー・ソリューションズ株式会社 代表取締役社長の桜井なおみさんによる学習会「学校でのがん教育」をパルシステムの役職員と活動組合員向けにオンラインで開催しました。

桜井なおみさんの自己紹介

2004年、初期症状が全く無いまま健康診断で乳がんが発覚したことから、病気や事故とは、自分の都合と関係なく、突然やってくることを痛感したというご自身の経験を話してくださいました。
そして、当時はがんになったらどこに相談したらいいか、どこの病院でどのような治療があるのか全くわからなかったことを伝え、その時の思いも含めて、桜井さんが関わっている無料の電話相談ダイヤルを参加者に紹介しました。

日本人とがんについて

クイズ形式で、日本人のがん罹患率、男性や女性に一番多いがん、男性や女性が亡くなる割合が多いがん等を参加者に問いかけながら、学校でも子供たちにがんに関するクイズなども組み合わせ、興味を惹きながら授業を行っていることを説明しました。

なぜがん教育?

日本では、ほとんどのがんにおいて検診率が目標の50%に到達していないこと、諸外国ではがん死亡率が下がっているが日本では減少率が鈍化していること等を挙げ、改善するためにはどうしたらいいか考えた結果、がん教育が必要だという見解に至ったことを説明しました。
がん教育のポイントとして、子どもの内から予防してもらうことや検診の大切さを考えてもらうことだけではなく、子どもから大人にがんの事を話してもらうことで親の検診率を上げる“逆世代教育”のねらいもあることを伝えました。また、生きる力をはぐくむことも狙いとしている。

がん教育の実際

がん教育の具体的な内容や授業までの流れを説明し、保健室の先生や保健体育などの教師がペアになって実施した学習会や授業参観で親子参加の学習会等、これまでの授業例を紹介しました。

桜井なおみさんから参加者へのメッセージ

がん体験者の外部講師は本人でなくても、家族の経験でも講師になれるので、興味がある人は研修を受けて、ぜひ外部講師になって欲しいとメッセージを送りました。「がん」で多様性やダイバーシティの大切さを伝えている。

 

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